のどに何か張り付いている感じがする（咽頭感異常症）

咽喉頭異常感症とは

咽喉頭異常感症はのどが詰まったような感じがする疾患で、体調不良時やストレスなどが原因で症状を起こします。体調悪化や不安・緊張といった心身のストレスは、頭痛や胃の痛み、下痢・便秘など様々な症状を起こすことがあり、のどが詰まったような感じもこうした症状のひとつです。咽喉頭異常感症はのどの詰まった感じだけでなく、小さいボールがあるような異物感、のどが締め付けられるような感覚、げっぷが増えるなど、様々な症状として感じられることがあります。
のどは飲食物を食道へ、空気を気管へ分ける重要な役割を担っています。この仕分けに失敗してしまうと、呼吸に支障が生じる可能性があり、誤嚥性肺炎などの深刻な疾患の原因になります。こうしたことから、のどには繊細な神経が張り巡らされており、心身のストレスが原因で神経が過敏になってしまうと、何もないのに異物感や違和感を覚える咽喉頭異常感症を発症します。
ただし、のどの詰まったような感覚は、幅広い食道疾患や咽頭疾患でも現れる症状であり、早期発見が重要な疾患の可能性もありますので、受診して原因を確かめることが重要です。
気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。

のどに何か張り付くような感じ(咽喉頭異常感症)で行う検査

のどに異物感を感じる症状は、逆流性食道炎など食道の炎症や食道憩室、食道・咽頭・喉頭の腫瘍や狭窄などでも生じます。原因疾患を確かめるために、胃カメラ検査でのどから食道にかけての粘膜を詳細に観察し、病変の有無を確かめる必要があります。胃カメラ検査では疑わしい部分の組織を採取でき、幅広い疾患の確定診断が可能です。のどや食道の粘膜に異常がない場合は、咽喉頭異常感症が考えられますので、不快な異物感や違和感を解消するための治療を行います。

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