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健康診断で異常を指摘された

健康診断に引っかかったら

診察イメージ
健康診断は健康状態を把握し、病気の早期発見にも大きく役立ちますが、健康診断の結果は医学用語や細かい数値が並んでいますので、わかりにくいと感じる方もいらっしゃると思います。下記で主な項目について簡単にご紹介していますので、異常や要精密検査を指摘されたら参考にしてください。
また、当院では健康診断や人間ドックの結果について詳しく医師の話を聞いてみたいという方のご相談も承っています。その際には、必ず結果をご持参ください。さらに、再検査、胃カメラ・大腸カメラ検査などの精密検査にも対応していますので、気軽にご相談ください。

血圧が高いといわれた

高血圧は140/90mmHgを超える血圧が続くことが確認されて診断されます。当院では血圧測定だけでなく、血圧が上昇する原因についても調べた上で診断し、適切な治療につなげています。薬物療法が必要となる場合でも、患者様の状態やライフスタイルなどを考慮した治療方針や処方を心掛けています。

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コレステロールの数値が高いといわれた

血液中に含まれる脂質には、中性脂肪(トリグリセライド)、余分な脂質を回収するHDLコレステロール、細胞に脂質を運搬するLDLコレステロールなどがあり、こうした脂質のバランスが崩れると脂質異常症を発症します。脂質異常症は症状がないまま進行して動脈硬化を進行させますので、異常を指摘された場合には早めに医療機関を受診して適切な治療を受けることが重要です。

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尿酸値が高い・痛風の可能性があるといわれた

血液検査で尿酸値7.0mg/dL以上は高尿酸血症と診断され、血中の尿酸濃度が8.0mg/dL以上になると尿酸は鋭い針状の結晶になり痛風発作を起こす可能性があります。適切な治療を受けて尿酸値をコントロールしなければ痛風発作を繰り返し、血管が尿酸結晶によるダメージを蓄積させて腎機能障害などを起こす可能性もあります。当院では原因に合わせた高尿酸血症・痛風の治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

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腎臓の数値が高いといわれた

腎臓は血液を濾過して余分な水分や老廃物を尿にしています。腎機能が低下すると老廃物の排出が滞り、尿素窒素やクレアチニンの値が高くなります。腎機能低下を放置していると慢性腎不全や腎臓病の発症リスクが上昇してしまい、人工透析が必要になる可能性があります。進行してしまうと回復が難しくなりますので、早期発見と適切な治療が重要です。

血糖値が高いといわれた

治療が必要な糖尿病、あるいは糖尿病予備群の可能性が高く、できるだけ早い受診が必要です。糖尿病は高血圧・脂質異常症と同様に動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中リスクを上げるだけでなく、失明など深刻な合併症や免疫力低下などにもつながる病気です。早期に治療を開始することでストレスの少ない生活と進行予防の両立が期待できます。

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尿に異常があるといわれた

尿検査イメージ尿潜血やタンパク尿がある場合、慢性腎臓病が疑われます。尿潜血やタンパク尿は特に問題がない場合に生じるケースもありますが、問題があって放置していると腎臓の状態が悪化します。こうした指摘を受けたら、お早めにご相談ください。

肝臓に異常があるといわれた

肝臓は糖やタンパク質の代謝、有害物質の解毒をはじめ多くの機能を果たしています。こうした肝臓の機能は、薬の副作用、ウイルス、脂質、過度の飲酒などによって損なわれることがあります。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれており、ダメージが蓄積されても残された正常な細胞が働くことで補完して自覚症状を起こしにくいのですが、肝臓の働きが低下するとビリルビン、アルブミン、ALT、AST、ALP、YGTPといった数値に異常が現れます。自覚症状もでにくく、軽度の肝機能異常であっても長期間放置していると肝硬変となり、肝臓がんが出現することがあります。こうした数値に異常がある場合には、消化器内科で超音波検査や血液検査を受けて原因を特定し、必要に応じて適切な治療を受けることが重要です。

貧血といわれた

貧血は血液中で酸素を運んでいる赤血球が不足している状態です。貧血を指摘された場合、赤血球1個あたりの平均的なサイズを調べる平均赤血球容積(MCV)を検査することで貧血のタイプや原因疾患をある程度絞り込むことができ、鉄分量やその他の検査を行うことで貧血の原因を特定することができます。貧血の原因として多いのは鉄欠乏性貧血であり、胃潰瘍の他に胃がんや大腸がんなどの悪性腫瘍の可能性もあり、注意が必要です。当院では消化器内科の診察も行っていますので、消化管出血が疑われる場合にも専門医による適切な検査や治療が可能です。

ピロリ菌が陽性になった

ピロリ菌イメージ健康診断でピロリ菌陽性となった場合、ピロリ菌に感染している可能性があります。ピロリ菌は感染すると胃に住み着いて慢性的な炎症を起こす細菌であり、萎縮性胃炎となり胃・十二指腸潰瘍や胃がん発症リスクが高くなるといわれています。健康診断で行われるピロリ菌検査では、ピロリ菌抗体価を調べていますので間接的にピロリ菌感染の有無を確かめていますが、精度はそれほど高くありません。また、抗体は陽性でもピロリ菌そのものを確認できなければ除菌治療を行うことができません。ピロリ菌抗体陽性の場合には、消化器内科を受診してピロリ菌感染を確かめ、陽性の場合には除菌治療を受けましょう。

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便潜血陽性になった

便をスティックで採取するだけの簡単な検査で、大腸がんのスクリーニング検査として健康診断などでも広く行われています。ただし、便潜血検査は便に微量の血液が含まれているかを調べる検査で、陽性の場合は大腸がんや大腸ポリープが存在する可能性があります。陽性の場合にはできる限り早く消化器内科を受診して大腸カメラ検査を受けることが重要です。なお、大腸がんはいつも出血を起こしているというわけではありませんので、2日法で採取した2回の検査の1回だけが陽性という場合も受診が必要です。また、大腸がんやポリープが存在する可能性を評価するための検査であるため、再度便潜血検査を行い陰性であっても大腸病変がないとはいえませんので大腸カメラでの精密検査が必要です。大腸カメラ検査では微細な早期大腸がんの発見と確定診断が可能であり、前がん病変の大腸ポリープをその場で切除できますので、将来の大腸がん予防にもつながります。当院では、経験豊富な専門医が大腸カメラ検査を丁寧に行っており、患者様の心身への負担も最小限に抑えています。安心してご相談ください。

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